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【2020年初公表!】Youtube広告などからAlphabetが得ている収益とは

alphabet

メディアがリッチ化している今、動画広告のブームが来ています。すでに多くの会社が動画広告を運営しており、成果を出しています。

動画広告の最大手となるのが、「Youtube広告」です。Youtubeを視聴している際に動画広告を流したりするYoutube広告は、Youtubeの膨大なユーザーにリーチして大きな市場を作り出しています。

今まで詳しい市場内容は分かりませんでしたが、2020年2月Youtubeの親会社「Alphabet」がYoutube広告の収益などを初めて公開し話題になっています。

今回はYoutube広告が気になる方向けにYoutube広告でどれだけAlphabetが収益を得ているか、そしてYoutube広告が今後どれくらい伸びていきそうかを考察していきます。

Alphabetとは

Alphabetとは「Google」の持株会社であり、Googleグループの会社を束ねる存在です。Googleグループの会社統制などを整えるため、Google自身が設立した会社になります。

Alphabetは

  • 投資
  • 科学
  • 建築

などさまざまな事業を担当するグループ企業を参加に置いており、アメリカ引いては世界でもトップクラスの価値を持つ会社として君臨しています。

YouTube広告で得られた収益は151億ドルほど

2020年2月、Alphabetは今まで公表してこなかったYoutube広告の収益を初公開しました。

それによるとYoutube広告の収益は2019年度約151億ドルほどで、日本円に換算すると約1兆6,000億円ほどになります。2018年度の売上高は約112億ドル(1兆2,000億円)とも発表されており、前年度比約36%も増加しています。

他にもYoutubeにかかわる収益はありますが、今回発表されたのは広告売上だけでした。しかし今までブラックボックスだったYoutube広告の市場が公式情報から分かっただけでも、大きな価値があります。

現在Youtubeの月間アクティブユーザーは20億人以上となっており、これは世界人口の約4分の1になります。このデータからも、Youtubeが世界中で使われるのが当たり前のインフラとしての地位を確立しているのが分かります。

動画視聴時間数も「Youtuber」の活躍などで順調に伸びており、これもYoutube広告の成長を後押ししていると思われます。またユーザーは若干不便になったかもしれませんが、Youtube広告の表示回数が以前より増えたことも関係してきそうです。

他の動画広告プラットフォームと言えば

  • TikTokの動画広告
  • Facebookの動画広告
  • Instagramの動画広告

などがありますが、どれもYoutubeほど歴史は長くありません。他の動画広告サービスとも競争しながら、これからもYoutube広告はトップの座を維持していくだろうと思われます。

Youtube関連サービスも順調に成長

Youtube広告だけでなく、Youtubeに関連するサービスも順調に成長しています。

Youtube広告の収益発表の場で、同時に有料会員サービスの「YouTube Music Premium」と「YouTube Premium」の総会員数が2,000万人を突破したことも明らかになりました。

YouTube Music PremiumもYouTube Premiumも、従来無料だったYoutubeに新しく登場したサブスクリプションサービスとして大きな話題になりました。当初は困惑した方もいらっしゃったでしょうが、

  • 広告が流れない
  • バックグラウンドでコンテンツを再生
  • ダウンロードしてコンテンツを楽しめる

などのメリットがユーザーに受けたようです。

さらにYoutuberに対して投げ銭ができる「スーパーチャット」機能など、Youtubeは他にもマネタイズ(収益を得る)できる手段を持っています。すべてを合わせると、Youtubeの価値はより高いものになるでしょう。

国内から見たYoutube広告市場

IT大手「サイバーエージェント」のグループ会社「CA Young Lab」と調査会社「デジタルインファクト」の合同調査で、国内YouTuber市場規模が判明しました。

それによると2015年の約33億円から、5年後の2020年には約475億円と約14倍まで市場が伸びると予想されています。その中でもYoutube広告による収入は2015年度の約21億円から2020年度には約280億円と、約13倍に成長することになっています。

Youtube広告の伸びは、動画を投稿して生計を立てているYoutuberの市場規模と比例しているのがよく分かります。

Vtuberの人数が1万人を突破したりと、Youtuberはどんどん増えています。今後はさまざまなYoutuberの活躍により、Youtube広告も活気づいていくでしょう。

ちなみに同データでは、Youtuberとのタイアップ広告収入が2015年度の約10億円から2020年度には約150億円と、約10倍に成長することも判明しています。今後はYoutuberと契約して、タイアップ広告によりYoutuberのファンを取り込もうとするマーケティングも加速する可能性が高いです。

今後のYoutube広告の流れ

動画広告市場は、年々膨れ上がっています。その中でYoutube広告は、中心的な役割を果たしていくものと思われます。

特にスマホから動画広告を視聴するユーザーの規模はパソコン閲覧者より圧倒的に多く、将来的にはスマホでどうアプローチできるかがより動画広告の成否を分けていきそうです。

  • 動画表示形式がパソコンにしか対応していない
  • 容量の重い動画広告を発信している
  • ユーザーのコンテンツ閲覧を著しく阻害するような表示の仕方をしている

などの点が思い当たる場合は、早急にスマホ用へ動画戦略を打ち直していく必要がありそうです。

またインフルエンサーマーケティングとして、Youtuberとタイアップした動画広告を流せれば

  • Youtuberのブランド力を借りられる
  • 流し見されて動画広告の効果が薄れる状況を防げる
  • 拡散効果により予算以上の圧倒的な効果が出ることもある

などのメリットがあります。

動画広告で悩んでいる際は、ぜひYoutuberを利用したインフルエンサーマーケティングも戦略視野に入れてみましょう。

まとめ

今回はAlphabetの発表データなどから、Youtube広告の現状や今後について解説してきました。

Alphabetは成長を続け、Youtube広告は収益の柱としてより重要視されていくでしょう。その中で企業としてはライバルがどんどん増えていくので、魅力的で流し見されないコンテンツを発信していくのが重要となります。

ぜひYoutuberとのタイアップなど、さまざまな戦略を用いてYoutube動画広告を成功させましょう。