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【広告の効果がない、逆効果?】Youtube広告が直面している問題3つ

YouTube広告3つの問題

世界最大の動画配信プラットフォーム「Youtube」では、広告サービス「Youtube広告」を提供しています。Youtube広告を使えば、Youtubeを利用している膨大なユーザーからターゲットユーザーを選んでリーチが可能です。

しかしYoutube広告は、万能ではありません。現在どのような問題がYoutube広告で発生しているのかしっかり認識しておかないと、後で「広告効果がない、逆効果で自社ブランドの評価が落ちた」などのトラブルが起きる可能性があります。

そこで今回はYoutube広告運営担当の方向けに、Youtube広告が現在直面している問題3つとそれに対する解決策を分かりやすくご紹介していきます。

Youtubeが直面している問題3つ

Youtube広告は、主に現在3つの問題に直面しています。

  • バナーブラインドネス、またはそれに近い現象の発生
  • 広告ブロックツール利用者の増加
  • ブランドセーフティが大きな問題になる

バナーブラインドネス、またはそれに近い現象の発生

現在Web広告業界は、「バナーブラインドネス」問題に苦しんでいます。

バナーブラインドネスとは、「ユーザーが無意識に広告を無視する行為」を指します。バナーブラインドネスは主に、自分に興味がないバナー広告が表示されたときに発生します。

たとえばYoutube広告で、関連動画枠で広告が表示(ディスカバリー広告)されたとします。ユーザーは興味がない動画広告が表示された場合、それを無視して他のコンテンツへ移ってしまいます。

また検索結果でYoutube広告が表示されても、目を引く内容でなければ見向きもされないでしょう。広告と書いてある分、嫌がられる可能性は高まります。

上記2つは「ネイティブ広告(コンテンツのレイアウトやデザインに合わせた広告)」ですから、軽く目に触れる程度の効果はあるかもしれません。しかしYoutube広告には「オーバーレイ広告」などのバナー広告タイプもあり、バナー表示された広告は当然バナーブラインドネスされてしまう可能性があります。

Youtube広告でもこのようにバナーブラインドネス、またはそれに近い現象が発生する可能性は十分にあります。Youtube広告配信の際は、注意する必要があります。

広告ブロックツール利用者の増加

Youtube広告と言えば、「インストリーム広告(動画再生中に流れる動画広告)」と答える方も多いでしょう。インストリーム広告は動画中で必ず再生されますから、認知獲得などに大きな効果があります。

しかし残念ながらインストリーム広告の増加を受けて、それを煩わしく思うYoutubeユーザーも増えています。少し前には某大手飲料メーカーが缶コーヒーのCMを何度も流したり、Vtuberを使った化粧品CMが何度も流れたりしてうるさいと思う方がインターネットで批判を行っていました。

こういった状況で利用者を増やしているのが、「広告ブロックツール」です。広告ブロックツールはその名の通りコンテンツ中の広告をブロックしてくれるツールで、インストリームを始めとしてさまざまな広告をブロックして非表示にしてくれます。

代表的なツールが、「Adblock」です。

Adblockはパソコンのブラウザーにインストールするだけですぐ起動し、簡単な操作であらゆる広告をブロックします。Youtube広告も、まったく表示されません。Adblockを入れたユーザーには企業がほとんどリーチできなくなってしまいます。

このようにYoutube広告一本だけに広告手法を絞っていると、広告ブロックツールのせいで広告効果が出なくなってしまう可能性も否定できません。

ブランドセーフティが大きな問題になる

Youtube広告で最も大きく取り沙汰されたのが、「ブランドセーフティ」問題です。

ブランドセーフティとは、「企業が広告の安全性を確保するための取組」などを指します。広告の安全性とは、「自社広告が社会上不適切なコンテンツや、商品やサービス内容にそぐわないコンテンツに配信されていないか」を意味します。

Youtube広告は、2017年度にブランドセーフティ問題で大きく揺れました。ある大企業の広告がヘイトスピーチを行うYoutuberの動画に投稿されたりと、ブランドセーフティを大きく損なうトラブルが多発したからです。

ブランドセーフティ問題は、一時多くの企業がYoutube広告を取りやめる自体にまで発展しました。

現在はYoutube側もブランドセーフティを強化し、以前よりも安心して広告を出せるようになっています。それでも企業イメージにそぐわない動画に広告が掲載されてしまったりと、問題はまだ発生しています。

Youtube広告を配信する際は、ブランドセーフティにも気を遣う必要がありそうです。

Youtube広告問題への対策3つ

ここからは、Youtube広告問題への対策方法を3つご紹介していきます。

  • ユーザーが興味を持ってくれる、面白いクリエイティブを作成する
  • SNS広告など、ブロックされない広告手法を併用する
  • Youtube広告効果を図り、ブランドセーフティ問題が発生しないよう調整する

ユーザーが興味を持ってくれる、面白いクリエイティブを作成する

どんなWeb広告も同じですが、Youtube広告でもユーザーが興味を持ってくれるクリエイティブを作成するのは重要です。

若いユーザーがターゲットならば明るい色、高齢であれば落ち着いた色など、色使いなどにも気を遣ってバナーや動画などのクリエイティブを作成すると効果的です。興味のある広告は、バナーブラインドネスを起こさずに自然とユーザーが見てくれやすくなります。

SNS広告など、ブロックされない広告手法を併用する

広告ブロックツールを使っているユーザーは、普通のユーザーより広告に対する抵抗が強いと予想されます。そこでSNS広告など、ブロックされない広告手法を併用しましょう。

SNS広告は特にネイティブ広告要素が強く、広告と思わずユーザーが投稿を見てくれる可能性が高いです。投稿自体に面白さがあれば、拡散などで効果が広がる可能性もあります。

広告ブロックツールをすり抜けて上手くターゲットユーザーにアプローチできる広告手法があれば、より広いユーザーにリーチができます。

Youtube広告効果を図り、ブランドセーフティ問題が発生しないよう調整する

ブランドセーフティが損なわれないようにするためには、常日頃からYoutube広告効果を測定して監視することが重要です。

あるアドテクノロジー企業は、Youtube広告のブランドセーフティをチェックできるツールを提供しています。このツールではブランドセーフティが起きている可能性がある箇所を広告主に通知して、いち早くリスク軽減の対策が打てるようにサポートを行ったりしてくれます。

場合によってはサードパーティーツールを使いながら、ブランドセーフティが起こらないよう施策を練っていきましょう。

まとめ

今回はYoutube広告で発生している問題と、それに対する解決策をご紹介してきました。

市場も成長しているYoutube広告ですが、決して万能ではありません。下手に配信を行うとバナーブラインドネスで無視されたり、嫌われたり、ブランドセーフティを損ねたりする可能性があります。

Youtube広告を配信する際はユーザーが自然と見てくれるクリエイティブを作成し、ブロックされない他手法も併用しましょう。またブランドセーフティ問題が起こっていないか、チェックも怠らないようにしてくださいね。