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ビットコイン中核技術のブロックチェーンに注目!その活用事例

ブロックチェーンとは、2008年にサトシ・ナカモトが論文にてビットコインの中核技術として発表したことが始まりです。

一見日本人名のように思えるサトシ・ナカモトの正体は誰にもわからず、謎に包まれたままです。そのため、ブロックチェーンの発祥も同様に明らかになっていません。

ビットコインの初めての取引「ビットコインピザ」

ビットコインが誕生し、「ビットコインピザ」が話題になったのはご存知でしょうか?

ビットコインピザとは、今から9年前の2010年5月22日に、フロリダ在住のプログラマーが1万BTCを2枚のピザと交換した話からそう呼ばれることになりました。ビットコインによる初の決済が実現したことで、この日を「ビットコインピザデー」と呼ばれ、記念日となっています。

今回のキーパーソンとなっているのは、プログラマーのラズロー・ハニエツとロンドン在住の学生ジェレミー・スターディヴァント。2010年5月18日に、ラズローは「ビットコインフォーラム」というサイトで、ある呼びかけをしました。「誰か10,000ビットコインをピザ2枚に交換してくれる人はいないか?」と書き込んだのです。その書き込みに答えピザを送ったのがジェレミーです。ジェレミーは宅配ピザをクレジット決済で注文。サイトで呼びかけてから4日後の22日に、ラズローはこのピザを受け取り、ジェレミーに対して10,000ビットコインを支払ったのです。

この1万BTCは現在(2019年10月)では、9,221,240,550.00円と90億円を超えています。

ブロックチェーンの仕組み

ブロックチェーンといえば、ビットコインとまとめて議論されることが多いが、全くの別物と考えると良い。しかしブロックチェーンがいかに機能するのかということを世界に証明したのはビットコインである。

ブロックチェーンは分散型台帳技術とも呼ばれ、金融機関を介さず、ユーザー同士でシステムを管理し合う構造です。ブロックチェーンは、生まれてからの全ての取引履歴を記録しています。

ブロックチェーンに記録されている取引履歴はネットワーク上でオープンになっているという点で非常に重要な技術とされており、ビットコインの売買などでは、P2Pと呼ばれるネットワークシステムをブロックチェーンが使用しているため、世界中どこででもビットコインの支払いが可能な場所でなら取引が可能となります。P2Pとは、peer to peerの略語であり、Peerは対等なユーザーを意味します。

つまり、中央集権的なクライアントサーバーを介さず、ユーザー同士が直接アクセスできる構造となっています。ユーザー同士で監視し合うようなシステムとなっているので、ブロックチェーンは極めて民主的と言えるのです。

海外でのブロックチェーンの活用事例

ここからは、海外でのブロックチェーン活用事例をご紹介していきます。

  • 流通
  • 音楽分野
  • 医療
  • エネルギー分野
  • 土地売買

流通

生産・流通・消費経路の記録追跡が可能なブロックチェーン技術によって、消費者は、小売業者を介さずに直接、食料品や日用品をメーカーから購入できるようになる試みが始まっています。これはビットコインに次ぐNO,2の仮想通貨「Ethereum」(ETH)に使用されている「スマートコントラクト」という契約を自動実行できる技術を応用しています。

音楽分野

2つめに、音楽分野において。

私たちにとって音楽ライブなどのチケットを買い占め転売などは身近な問題なのではないでしょうか?転売によっての利益を目的に買い占める人がいることで、本当にライブに行きたい人がチケット購入できずライブにいけなかったり、高値で買わなければならないのです。これに対して多くのアーティストがチケットの転売を防ぐ活動を行なっています。ドイツの電子音楽グループ「kraftwerk」はチケットの販売にブロックチェーン技術を利用しています。ブロックチェーンの記録可能なデータ管理によってモバイルアプリでチケットの提示を可能にするものです。それによって、チケットの転売を防ぐことだけではなく、チケットの紙ゴミの削減にも繋がっています。

医療

3つめに、Skype発祥の国エストニアではカルテと処方箋がブロックチェーンによって電子化が実現しました。

カルテは医師や看護師など医療スタッフだけでなく患者本人も閲覧可能です。また、記録を残さずカルテを更新することが不可能な仕組みであるので、改ざんすることは不可能とされています。また、ブロックチェーンを医療で運用する場合、たくさんの重要な個人情報を扱います。アクセス権限は鍵を持つ医療機関や端末のみなのでセキュリティ面も万全です。鍵とはブロックチェーンの情報を得るための暗号のことであり、秘密鍵と公開鍵の2種類あります。

一方電子処方箋は、2010年に発行がスタートし現在ではエストニアの患者99%が使用しています。手書きの処方箋による人的ミスや通院回数の減少によりスムーズかつコストの少ない医療体制を実現しています。

エネルギー分野

4つめに、エネルギー分野でもブロックチェーン技術は応用が可能となっています。

効率性の向上や、太陽光パネルによる電子取引などが可能となります。仲介システムがいらないことから効率性が上がることはもちろん、太陽光パネルで発電した電力データをトークン化して消費者自らが売買するシステムをエストニアやシンガポールが開発しています。

土地売買

5つめに、ブロックチェーンを活用した土地改革。

土地登記や売買をブロックチェーンを通じて行い、コストを抑えることだけでなく、高い安全性と透明性によって汚職防止も期待されています。ブロックチェーンが持つセキュリティの高さと改ざんの耐性は土地や財産記録において極めて有効な活用方法だと言えます。

まとめ

ビットコインは2010年5月に初めての取引が行われてから、その中核技術であるブロックチェーンへの注目も高まり、様々な分野でその技術が応用されるようになっています。事実上改ざんが不可能とされている高いセキュリティーに今後日本でもブロックチェーン技術による革新的なプロジェクトが動き出すことが期待できます。その可能性に注目ですね!