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構造化データがSEOに効果的な理由とは?まずは基本を理解しよう!
「構造化データってSEOにどんな効果があるの?」
「構造化データって何?」
「構造化データを実装するとどうなるの?」
SEO施策でよく聞く構造化データですが、上記のような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
構造化データを実装すると、検索エンジンがページの情報を理解しやすくなるため、検索順位の上位化や検索結果のリッチ化といった効果が見込めます。
そのため、構造化データの実装方法は、WEB担当者がおさえておくべき知識のひとつだといえます。
今回は、「構造化データってそもそも何?」といった方のために、
- 構造化データとは何か
- SEOに効果的な理由とは
- 構造化データの実装前に覚えておきたい基礎
以上のことを解説します。
構造化データとは
構造化データとは、HTMLファイルに書いてある情報を、検索エンジンが理解しやすいようにマークアップしたメタデータのことです。
HTMLに書かれてある文章は、検索エンジンにとってはただの文字列として認識されます。
そのため、HTML内の文章がどんな文脈や背景なのかを理解するのは、検索エンジンにとって困難なことです。
例えば、会社名の場合でみると、通常のHTMLと構造化データにマークアップされたHTMLでは、以下のような違いがあります。
①通常のHTML
<p>株式会社ベルメールプロモーション</p>
②構造化データにマークアップされたHTML
<span itemprop=”name”>株式会社ベルメールプロモーション</span>
これらを比較すると、①は”株式会社ベルメールプロモーション”をただの文字列として認識します。
しかし、②は、”株式会社ベルメールプロモーション”が”name”であると検索エンジンに伝えることができています。
つまり、”株式会社ベルメールプロモーション”という文字列に対して、会社名だという意味を持たせることができているということです。
構造化データがSEOに効果的な理由
構造化データがSEOに効果的な理由は、次の3つです。
- クローラビリティの向上に繋がる
- リッチスニペットが表示される
- ランキング要素に利用されている可能性がある
構造化データの実装によって検索エンジンが正しく情報を理解できるようになり、以上のような効果に繋がると考えられます。
これらの効果に繋がる理由を、さらに詳しく解説します。
クローラビリティの向上に繋がる
検索エンジンがページの情報を認識しやすくなることを「クローラビリティ」といいます。
構造化データによってクローラビリティが向上すれば、ページを早くインデックスできるようになり、巡回する回数も増えます。
リッチスニペットが表示される
構造化データをマークアップすることで、検索結果画面が最適化される可能性が高まります。
例えば、以下のようなものが検索結果画面に表示されるようになります。
- カルーセル
- パンくずリスト
- 評価や商品情報
- 企業情報
- よくある質問
- 求人情報
これらが表示されることで、通常の検索結果よりも多くの面積を獲得でき、競合よりも露出を増やせたり目立つことができます。
その結果、クリック率の向上が期待でき、SEOの効果にも繋がるといえるでしょう。
ランキング要素に利用されている可能性がある
2015年にGoogleから公式に発表された内容では、構造化データと検索順位との関係について以下のように述べられています。
長期的に見れば、ウェブサイト上に施された適切なマークアップを(ランキング要素に)利用するのは道理に合っているだろう。
だが、“マークアップしておけば順位が跳ね上がる”などというものにはならないと思う。「技術的にしっかりしているサイト」と「良いコンテンツのあるサイト」は区別しようとするからだ。
「技術的に良いサイト」だからといって「技術的にはしっかりしていないコンテンツ」よりも関連性が高いとはいえない。
2015年9月11日 Google オフィスアワー
筆者の見解としては、良いコンテンツのあるサイトが、適切なマークアップをすることで、
「コンテンツの質が高い良いサイトだと評判されるとともに、技術的にも良いサイトと評価され、検索順位の上位化に良い影響を及ぼす」
と考えています。
構造化データの基本
構造化データマークアップでは、まずは次の2つの言葉を理解しておきましょう。
- ボキャブラリ
- シンタックス
簡単に言うと、ボキャブラリが「値」、シンタックスは「構造化データのマークアップ技法」のことです。
ここでは、2つの言葉について、わかりやすく解説します。
ボキャブラリ
ボキャブラリとは、構造家データにおいて、文字列が持つ意味を表現するために定義された値のことです。
代表的なものは、「schema.org」で、マークアップする場合には「タイプ」と「プロパティ」を指定します。
例えば、会社情報として会社名・住所・電話番号を構造化データでマークアップする場合は以下のようになります。
- タイプ:“corporation”を選択
- プロパティ:“name”“address”“telephone”を指定
シンタックス
シンタックスとは、実際にマークアップする際の仕様のことです。
ボキャブラリは値を定義するものですので、定義した値(ボキャブラリ)をHTMLに記述するためのルールにあたるものがシンタックスとなります。
シンタックスには次の3種類があります。
- microdata
- RDFa
- JSON-LD
構造化データをマークアップする方法
構造化データをマークアップする方法は、次の2つがあります。
- 【初心者向け】データハイライターを利用する
- 中級者以上】HTMLに直接マークアップする
データハイライターであれば、サーチコンソールの画面上から操作できるため、コーディングの経験がない方でも比較的簡単に構造化データを実装できます。
HTMLに直接マークアップする方法は、HTMLの基本的な知識を持っていて、コーディングの経験もそれなりにある方でないと、難易度は高いと考えます。
まとめ
今回は、構造化データについて解説しました。
難しいと感じる方も多いかもしれませんが、構造化マークアップをサポートするツールもあり、慣れてしまえば比較的容易に対応できるようになります。
まずは、本記事に書かれてある基本的な内容を理解し、実装のための第一歩を踏み出しましょう。