ブログ
先行企業に学ぼう!SNS広告の成功事例5つをまとめてご紹介
大きな市場を持っているSNSに広告を配信できる「SNS広告」は、ネイティブ広告形式でユーザーに嫌われにくい投稿を、ターゲティング配信できるのが魅力です。
ただしSNS広告を成功させるためには、ある程度のノウハウを持った上でユーザーに受け入れられる投稿内容を考える必要があります。そこで先行ですでに結果を出している企業の成功事例を参考にすると、アイデアも出やすくなります。
今回はSNS広告で成功している企業の事例を、成功した理由も含めて詳しくご紹介していきます。「SNS広告を検討しているが、参考になる事例が知りたい」という方はぜひお読みください。
某化学メーカー
某化学メーカーでは長年販売している主力商品であるラップのプロモーションを、「Twitter広告」を使って行いました。
このラップ製品は高い認知度を得ているものの、堅実なイメージが仇となり若年層へ上手く販促ができていない点が課題になっていました。そこで某化学メーカーでは今まで通りテレビでCM告知しながらも、デジタル広告も用いてマーケティング手法を多様化させてきました。
その中で若年層のユーザーも多く、「UGC(ユーザーが主体となって発信されるコンテンツ)」が気軽に発信しやすいTwitterに目をつけました。実際にラップを使った投稿を行ってくれる方が増えれば、具体的な活用シーンも思い浮かびやすく販促にもつながると判断したためです。
TwitterではTwitter広告を使って、インフルエンサーとして活躍する漫画家・イラストレーターに協力してもらいながら漫画でサランラップについての紹介をしました。この際ターゲットとして設定した、若年女性層に向けた漫画を描いているインフルエンサーを選定したのがポイントです。
Twitter広告も絡めたプロモーションは結果的に約2万人のフォロワー獲得、1億以上の関連投稿のインプレッションを発生させました。またUGCも大量に獲得し、高評価を集めてブランドイメージの向上にもつなげられました。
Twitter広告ではバズりやすい面白い投稿が受けますが、この化学メーカーではラップ製品に漫画家を組み合わせ、ターゲットユーザー向けの漫画コンテンツを広告として打つことで大きなマーケティング効果を出しています。
このように既存製品に新しい機軸を組み合わせて広告を出稿すればTwitter上でのUGCも集まりやすくなり、認知度向上やコンバージョン獲得にもつなげやすくなります。
某ソフトウェアベンダー
某ソフトウェアベンダーでは、自社タスク管理サービスの宣伝を行うため「Facebook広告」を利用しています。
このタスク管理サービスはMacパソコンでも利用可能で、Facebook広告でもそれを強調する試みがされました。
キーアイコンは赤と黄の2本線の右側に円形のアイコンをあしらっていますが、この色を旧Appleのイメージカラーであるレインボーで塗りつぶしました。そして円形のアイコンに葉っぱのようなモチーフを追加することで、Appleのリンゴを表現しました。
広告を見たユーザーは一目見るだけで、「この広告はAppleに関係している」というのがすぐ分かります。Appleのブランドイメージを借りることで、自社サービスの認知度向上にもつなげているのもポイントです。
同時に「この管理タスクツールはMacに対応している」というのがすぐ分かるのも、メリットになっています。しかもシンプルで余計な装飾がなく、サービス詳細ページへのCTAボタンも分かりやすいです。
Facebook広告では目に留まりやすいユニークさと、実名登録が基本などの特性から来る誠実さが両立できるかがポイントです。この広告ではシンプルでありながらAppleをほうふつとさせるアイコンデザインをメインにあしらい、ユニークさと誠実さの両立に成功しています。
Facebook広告を出稿する際はこのようにフィード内でも目につきやすい、シンプルで分かりやすい誠実な広告を目指してみてください。
某サブスクリプションサービス
某ワインサブスクリプションサービスを提供している企業では、Facebook広告でリターゲティングを行っています。
「すでにインターネットでワインに関して検索を行っており、確度の高いユーザー」に向けて、ピンポイントに広告配信しています。この際、徹底的に広告をシンプルにしているのがポイントです。
画像ではサブスクリプションサービスの対象となるワインが白バックで並んでおり、余計なデザインは一切ありません。そして「数本選べて価格も安く、初回注文では割引あり」をテキストで説明しており訴求力も高いです。
すでにワインを調べており興味の高いユーザーにとって、商品以外の内容は邪魔に思われる可能性があります。この広告ではあえてワインだけを並べた画像を表示することで、ワインが強調されユーザーが興味を引かれる内容になっています。
リターゲティング広告を打つ際はこの広告のように商品やサービスが映えるようクリエイティブ内容をシンプルにして、アピールポイントを解説したほうが返って効果的な場合もあります。
某化粧品メーカー
日本の某大手化粧品メーカーでは、「Instagram広告」で商品宣伝を行っています。
その際ABテストを行い、ニュースフィードや「ストーリーズ(24時間以内に投稿が消える)」などに広告を出し分けながら広告効果を測定しています。結果的にターゲットとして設定した20代前後から50代半ばほどのユーザーに対し、Instagram広告が大きく効果を挙げたことが判明しました。
この広告の目的は直接的な商品やサービスコンバージョン獲得ではなく、ブランドイメージの向上です。しかしブランドイメージの向上に対して、どういった広告の出し方や組み合わせが最適化は一発では分かりません。某化粧品メーカーではABテストとしてさまざまな組み合わせを実験し、最適なブランドイメージ向上手法を見つけました。
このように広告配信効果を最適にしたいときは、実際に広告を小分けに出しながら効果を測定し、フィードバックを得ると効果的です。
某旅行サービス業者
某旅行内容比較などのサービスを展開する業者では、自社サービスのアプリインストールを促すためInstagram広告を出稿しました。その際アプリをすぐにインストールしてもらうため、工夫をしました。
実際の旅行地動画に値段を組み合わせ、「この目的地にはこの価格で行ける」ことをシンプルに強調、下部にインストール用のCTAボタンを設置しました。するとアプリインストールが2倍になったり、コンバージョン単価が下がったりとさまざまな成果が発生しました。
SNS広告上ではターゲットユーザーの共感を得られるかもポイントですが、単にアプリの紹介をするだけでは逃げられる可能性があります。そこでアプリで何ができるかを直接広告内でシンプルに紹介し、ターゲットユーザーに刺さる広告にしました。
Instagram広告に動画を使う際は短い時間でどうやってアプリに興味を持ってもらえるようにするか、内容を絞りながらよく考えましょう。
まとめ
今回はSNS広告の成功事例を、5つご紹介してきました。
各SNS広告にはそれぞれ特徴があり、事例となった企業は特徴を踏まえながら訴求方法を工夫しマーケティングを成功させています。画像デザインを工夫してみたりシンプルに内容が伝わるように無駄な部分をそぎ落とすなど、今回紹介した成功のポイントは実践しやすいものが多いはずです。
ぜひ本記事から事例を学び、自社のSNS広告マーケティングにも活用してみてください。