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【昔ながらの広告手法】リスティング広告のメリット・デメリット解説!

「アドテクノロジー(広告に関するIT)」は進化し、さまざまな媒体でさまざまな広告手法が取れるようになりました。最近では、「SNS広告」や動画広告などが話題となっています。

しかし最新の広告手法が続々登場する状態でも、以前として使われ続けている広告手法もあります。その一つが、「リスティング広告」です。リスティング広告はテキストベースのシンプルな広告ですが、顕在ユーザーの取り込みには大変役立ちます。

今回はリスティング広告を検討中の企業様に向けてリスティング広告とは何か、そしてそのメリットやデメリットを分かりやすく解説していきます。

リスティング広告とは

リスティング広告とは、「検索連動型」とも呼ばれます。主に「Google」や「Yahoo」といった、検索エンジン上にテキストベースで広告を出稿します。

広告と言っても、基本レイアウトは他のインデックスされている記事リストと変わりません。ただしリスティング広告のリストには、「広告」という文字が追加されます。

リスティング広告には「レストラン」、「焼肉」など、キーワードを設定できます。そしてキーワードに関する内容をユーザーが検索したときに、検索結果の最上部や最下部などに広告を表示します。

リスティング広告のメリット

リスティング広告には、次のようなメリットがあります。

  • 顕在ユーザーに対して有効にアプローチできる
  • 広告効果を測定しやすい
  • 柔軟な運用が可能である

顕在ユーザーに対して有効にアプローチできる

リスティング広告が今でも使われ続けている理由は、顕在ユーザーに対して有効にアプローチできるからです。

たとえばターゲットユーザーが「40代前半の、仕事帰りに行ける懐石料理を提供しているお店を探している東京在住のサラリーマン」だとします。そしてそういったユーザーにリーチしたい懐石料理店が、「東京」「夜」「懐石」「帰り」などをキーワード設定して自店舗のLPへリンクするリスティング広告を出稿したとします。

上記のユーザー属性を持つサラリーマンは、「仕事帰りにわざわざ遠出してまで懐石料理店に行きたい」とはまず思わないでしょう。また仕事帰りですから、当然夜にしっかり開いているお店を探すはずです。

ですから「東京」、「懐石料理」、「夜」などのキーワードを使って検索エンジンで希望のお店を調べるので、先ほど設定したキーワードと関連性が高くなり、懐石料理店の広告が表示されます。

このようにあらかじめ自社商品やサービスの特性やターゲットユーザーを理解し、キーワードとして盛り込めれば顕在ユーザーを効率よく集客できます。

ちなみにリスティング広告は、広告ブロックの影響を受けません。ですからブロックによりユーザーの目に届かないなどのトラブルを回避し、確実に広告を表示させられます。

広告効果を測定しやすい

リスティング広告は、基本「CPC(1回リンクがクリックされるたびに課金される)」で料金を設定します。

クリック数に応じて課金されるので、表示される分にはお金は掛かりません。そしてクリック数だけでシンプルに掛かった料金を計算できるので、「CPA(1人当りのコンバージョンに掛かった費用)」などを簡単に出せます。

ちなみに、リスティング広告で表示される広告は

  • ユーザーが検索したワードに関係がある広告か
  • 広告内容などは適切で質が高いか
  • どのくらいの額を単価設定しているか

などで決定します。

ですから単価設定が競合に負けていても、適切なキーワードを設定し広告内容も複数していれば競合より優先的に表示される可能性があります。ただし消費金額を下げ過ぎるとすぐに広告配信が終了してしまい、思った通りの効果が出ない可能性もあるので注意しましょう。

柔軟な運用が可能である

リスティング広告効果は、各サービスから提供されているツールにより簡単に把握できます。

たとえば「このキャンペーンは掛けた費用の割にコンバージョン率が高いから、もう少し費用を増やしてみよう」、「このキャンペーンはCPAなどが余りよくないから、費用を下げてキーワードを見直そう」などと結果を分析可能です。

費用を上げたい場合は単価を設定画面で上げ、費用を下げてキーワードを見直したい場合は設定画面で単価を下げてキーワードを変更すればすぐ作業が終わります。作業が終われば再配信を行うだけで、すぐ広告が再び流れ出します。

リスティング広告型は運用型広告なので、運用すればするほどデータが蓄積されます。そして蓄積されたデータにより、今までより適切なキーワードを設定したり単価を決めたりといったことが可能になります。

リスティング広告のデメリット

リスティング広告のデメリットは、次の通りです。

  • 潜在ユーザーの掘り起こしには効果がない
  • 運用に対しては、かなりの時間と手間が掛かる

潜在ユーザーの掘り起こしには効果がない

リスティング広告の運用は、通常のWebサイト運用に似ている部分があります。

Webサイトは検索エンジン上に用意され、SNS上から流入の動線を作ったりという設定も可能ですが、基本は検索エンジンで関連のキーワードを打ったユーザーにコンテンツを上手く表示できるかが勝負となります。しかしそもそも悩みがはっきり分かっていないユーザーには、Webサイトが表示されない場合もあります。

たとえば美容にはっきり課題を感じている方は、「肌 若さ 維持」などのキーワードで関連のコンテンツを調べるでしょう。しかし何となく肌の若さについて気になっていてもそれがまだはっきり表れていない場合は、肌に関するキーワードは調べない可能性が高いです。

結果的に悩みを掘り起こせばコンバージョンにつながりそうな方を、Webサイトでは逃がしてしまうリスクがあります。これはWebサイトに限らず、検索エンジン上でお金を払ってキーワードに応じた広告表示を行うリスティング広告でも同じです。

「まずは認知度を向上させて、リスティング広告などにつなげたい」という場合は、「ディスプレイ広告」やSNS広告などを併用してブランディングにつなげたほうが効果が出ます。

運用に対しては、かなりの時間と手間が掛かる

リスティング広告では、ターゲットユーザーの見極めやそれに応じた適切なキーワード設定が重要になります。サポートツールもありますが、「SEO(検索エンジン最適化)」などに対する知識や技術がないと上手くリスティング広告を運用するのは難しいでしょう。

ですからリスティング広告では、広告代理店に運用を代行してもらうケースも多いです。

広告代理店はリスティング広告に精通しているので、適切な予算で適切なリスティング広告を運用してくれます。自社にノウハウは残りませんが、リスティング広告を一から運用して軌道に乗せるにはかなりの時間と手間が掛かります。時間や手間が致命的と感じる場合は、広告代理店に依頼を掛けたほうが賢明です。

まとめ

今回は昔ながらの広告手法であるリスティング広告とは何か、そしてそのメリットやデメリットなどをご紹介してきました。

リスティング広告を運用すれば、自分の悩みがしっかり分かっている顕在ユーザーに対して効率よくコンバージョンが狙えます。ただし運用には、それなりの手間やコストが掛かります。

リスティング広告のノウハウは昔から蓄積されており、自力で運用しようと思えばたくさん資料がインターネット上で出てきます。しかし確実に短期間で効果を挙げたい場合は、広告代理店への相談も検討してみてください。